プロジェクト

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ソーシャルビジネスは商品の品質で−AFRIKA ROSE 萩生田愛さん

2021.05.11

みなさん、こんにちは!国際協力サロンです。
2021年、早くも明けてから2週間ほど経ちましたが、いかがお過ごしでしょうか。
まだまだコロナ禍は明ける兆しを見せない中ですが、サロンnoteは今年も元気に営業して参ります!

さて、今年初noteを飾るのは一際目を引く美しいお花たちです。

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色とりどりの綺麗な薔薇は、どこからやってきたのでしょうか。
今回のゲストは、AFRIKA ROSE代表、萩生田愛(はぎうだ めぐみ)さんです!

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萩生田 愛(Megumi Hagiuda)
AFRIKA ROSE 代表取締役。1981年、東京生まれ。米国大学卒業後、大手製薬会社勤務を経て、2011年アフリカ・ケニアに渡る。「援助に慣れきっている現地の姿」を目の当たりにし、援助ではなくビジネスとして対等な立場で関わりたいという結論に至る。アフリカの自然や人々や文化の豊かさと 生命力溢れる薔薇に魅了され、2012年「アフリカの花屋」を立ち上げる。2015年10月 アフリカ薔薇専門店「AFRIKA ROSE」を東京広尾にオープン。2019年4月 六本木ヒルズ内に「AFRIKA ROSE & FLOWERS」をオープン。

萩生田さんからは今回、AFRIKA ROSEを立ち上げることになったきっかけや、
ご自身のバックグラウンド、途上国支援に懸ける想いなどなど
たくさんのお話をお伺いすることができました!

中でも、萩生田さんの現地支援に対する姿勢にnoteの中の人は個人的に感銘を受けました。
萩生田さんの「援助ではなくビジネスとして対等な立場で関わりたい」
という結論が創り出した答えはどのようなものだったのでしょうか。
ソーシャルビジネスに関心のある方は必見の記事です!

AFRIKA ROSEって?

AFRIKA ROSEは
「世界最高品質のケニア産のバラを世界に届け、愛と幸せの循環を広めるライフスタイルブランド」です。
ケニアで栽培したバラを日本へ送り届け、販売しています。
現在は、広尾と六本木に拠点を構えています。

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ちなみにアフリカのスペルは本来AFRICAですが、
ケニア産のバラを取り扱っていることからAFRIKA(KenyaのK)と表示されています。
アフリカ慣れしている方は一瞬ん?と思ってしまうかもしれませんね。

ケニアは赤道直下にあり日照時間が長いことや、寒暖差が激しいことから、
バラの栽培に非常に適しており、世界的にも有名なバラの産地です。

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日本のバラと比べても、

①生命力に溢れていて持ちが長いこと
②大きく元気な存在感に溢れていること
③珍しい模様があること

などの特徴があり、写真の通り大きく綺麗なバラが育つことがわかります。
その品質は長年生花をしている方から見ても目を見張るものがあり、
「ここまで綺麗なものは見たことがない」と評されることもあるとか。
萩生田さん自身も、民間企業を退職してケニアに渡航し、その魅力に釘付けになった人の一人でした。

現地を感じるためにケニアへ

萩生田さんは製薬企業に7年間勤めた後、退職し、
学生の頃参加した模擬国連で抱いた疑問を提げてケニアへ渡航しました。

「貧困は、本当に存在するのか?」
「現地の人は本当に支援を必要としているのか?」
「本当に必要な支援とは、何なのだろうか?」

「現地の人たちの喜怒哀楽に寄り添って、本当に必要な支援は何か、
そもそも支援は必要なのかを感覚的に知りたかった。」
と萩生田さんは話してくれました。

ケニアでは学校建設のボランティアとして働き、
現地の文化や生活に身を浸していくうちに
だんだんとモヤがかかっていた部分が見えるようになっていきます。

失業率の高いケニアの状況では、親が職を手にすることができないケースも珍しくありません。
そんな中で学校を建築したとしても、親に職がなく、
所得水準も低いままでは子どもを学校へ行かせることすらままならない現実。
外部からの援助に慣れてしまって、自分から行動を起こそうとしなくなってしまった現地の人々。

「本当に、援助はいいことなのだろうか」

そんなことを考えていた最中、萩生田さんが出会ったのがケニアのバラでした。
「大きくて美しくてたくましい、見たときには本当に輝いて見えた」
と萩生田さんはその時の出会いについて語ってくれました。

そのバラを購入したところ、3週間もの間枯れることがなく、
なんてたくましい生命力なんだろうと感銘を受けた萩生田さんは、
これまでずっと抱き続けてきた疑問に一つの答えを出します。

「このバラを日本に輸入して、日本に広げれば、ビジネスとして、
寄付や支援といった形ではなく対等な立場に立って、雇用を増やせる。
そういうことができたら、きっと素敵だ。」

それから萩生田さんの怒涛の日々が始まるのですが…
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メッセージに込められた、萩生田さんの想い

AFRIKA ROSEのサイトを訪れると、次の文章が私たちを出迎えてくれています。

もっと、アフリカの薔薇を世界へ。
もっと、笑顔あふれる世界のために
最高品質の薔薇をアフリカから世界に届けること。
それが、アフリカから貧困をなくすことにもつながっていく。
私たちは、そう信じてAFRIKA ROSEをはじめました。
フェアトレード商品を購入するとき、
商品の質に目をつぶっていないでしょうか?
施し、施されるという関係では、フェアと呼べないと思うのです。
だからこそ、私たちから変えていきます。
品質がいい、と胸をはれるものだけを届けること。
アフリカにしかつくれない、力強い美しさを届けること。
心から自信があるものをつくる生産者と、
価値あるものだと判断し購入いただくお客さま。
その関係を継続し、広げていくことが私たちの使命です。
薔薇にあふれ、笑顔あふれる、世界をつくるために。

萩生田さんが出した「本当に必要な支援」という疑問に対する答えは、
フェアな立場に立ち、商品自体の質を高めていくことだったのではないでしょうか。

「(事業が)成功した要因は何だったのでしょうか?」
というサロンメンバーからの質問に萩生田さんは即答で「品質が良かったからです。」
と答えてくれたのですが、その時のことがとても印象的でした。

フェアな立場で、世界に胸を張って提供できる商品を作る。
メッセージにある通り、私たちはフェアトレードというブランドを
品質の免罪符として見てしまっていることもあるでしょう。
そこを妥協せず、ケニアから本当にいいものを作っていくこと。

ソーシャルビジネスはフェアに。
品質で勝負することの大切さが、萩生田さんが体験したケニアでの経験を通じて伝わってきます。

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実際にAFRIKA ROSE店舗に足を運んでみたくなった方はこちらから!

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