プロジェクト

PROJECT

アグロフォレストリーで育ったマダガスカル産バニラを日本に届けるーCo・En Corporation 武末克久さん

2021.06.13

*スイーツ好きな皆さまへ!
記事後半には素敵なお知らせも✨お見逃しなく〜!

こんにちは!農業が好きで、毎週末はシェア畑を訪れては土を触り、心癒されている国際協力サロンの渡邉です!

今回はマダガスカルのバニラ農園に魅了され、日本へバニラの輸入・販売を手がけるCo・En Corporation代表、武末克久さんをお招きし、マダガスカルでのバニラ農園との出会い、Co・En Corporationにかける想いをお話しいただきました。

画像4

武末克久(Co・En Corporation代表)
農学部の修士課程を修了後、製薬会社の開発部門に就職。911のテロから世の中の理不尽さを感じるようになり、妻のイギリス転勤をきっかけに退職。国際政治経済学を学ぶ。社会の歪みを小さくするのには企業の行動変容が重要だとの思いから、帰国後は環境経営コンサルタントとして、企業活動に「環境」を組み込む仕事に専念。2017年に退職後、観光で訪れたマダガスカルのバニラ農園に一目惚れしてしまい、現在は、自然の力を最大限に活かしてつくられたバニラを日本に紹介することに情熱を燃やす。2020年に合同会社Co•En Corporationを設立し、バニラの輸入・販売を手がけるとともに、GLOBALG.A.P.の日本でのテクニカル・キー・アカウント・マネージャーを務める。

目次
マダガスカルのバニラ農園との出会い
アグロフォレストリーとは?
Co・En Corporationでの活動

マダガスカルのバニラ農園との出会い

イギリスでの修士課程が終了し、日本に帰国後、環境に特化したコンサルタント会社に就職。環境業界において生物多様性条約が注目を集めていた2010年当時、環境コンサルでの業務では、生物多様性に関するリスク評価の実施や、民間企業向けに生物多様性に対する基本方針の策定を行っていました。

なかでも、調達部門において生物多様性に対する負荷がどうしても高くなってしまうとのことから、民間企業における持続可能な原材料調達の仕組みづくりに力を入れ、コンサル業務に邁進していたそうです。

その後、2017年に環境コンサル会社を退職し、リフレッシュも兼ねて友人に会うべくマダガスカルを訪れました。観光のために訪れたマダガスカルでしたが、前職で持続可能な原材料調達に関わっていたことから、観光だけではつまらないと、バニラ農園にも足を運んだそうです。

するとそこにはなんとも綺麗なアグロフォレストリーの存在が。あまりの美しさに強く感動し、魅了された武末さん。バニラ農園に一目惚れした瞬間でした。

さらにはマダガスカルのバニラ産業では生産農家までトレースが取れないことも多く、盗難や買いたたきなどの問題が頻発している中、見学に訪れたバニラ農園は現地の協同組合が経営しており、生産農家を直接訪問できることにも感心したそうです。

仕事を辞めてきたタイミングで、新たな販売先を探している協同組合の彼らとの出会い。「彼らのバニラを日本に調達しよう」と、武末さんの挑戦が始まりました。

アグロフォレストリーとは?

アグロフォレストリーは農業(Agriculture)と林業(Forestry)を組み合わせた造語であり、森林生態系を守りながら農業を行う手法として、現在注目を集めています。

一見、森に見える土地も、実際には何十種類もの作物が育成されているのが特徴であり、アグロフォレストリバニラが栽培されるマダガスカルの農園でも、コーヒーやペッパー、フルーツなど多様な植物が栽培されています。

スクリーンショット 2021-06-01 22.20.00

アグロフォレストリーのメリットの一つは多様な植物の根が張りめぐらされた土壌や、大きな木が茂ることによって、サイクロンの雨風から起こる自然災害を防ぐことができます。

農園内に豊かな生態系が保持されることで、病害虫が蔓延することもなく、農薬や肥料も使う必要がありません。自然の力を最大限に活用した農法といえます。

また、多種多様な植物の栽培により、農家の収入を安定させることができるのもメリットの一つです。バニラを例にあげると、単独栽培の場合、バニラの収穫時期は6月〜7月。得た収入で生活するも、毎年4月〜5月は比較的生活が苦しくなるといいます。一方で複数作物の栽培により、11月〜12月はライチが育ったり、年間を通しての収穫・販売ができることで安定した収入を得ることができるのです。

Co・En Corporation ー貧しいから支援するのではない。 いい取り組みをしているから応援する。

バニラの生産・販売を通して“Farmer to you” を実現する
Co・En Corporation。

社名にはCo = つながり<Connect, Collaborate> En = 勇気づける・応援する<Enjoy, Encourage>の意味が込められています。今回は、そんな法人名に込められた思い、そして武末さんがアグロフォレストリーを手がける理由もお話しくださいました。

スクリーンショット 2021-06-13 19.55.24

「生産者の顔が見えることで、ただ単に食を楽しむのとは一味違った価値を消費者に届けられるのではないかと考えています。実家から届いた食べ物がおいしく感じるように、残さず食べようと思うように、作り手が見えると違った感じ方をすると思うし、それが豊かな食卓に繫ると思うんです。だからこそ、生産者の彼らと、日本の消費者をつなぎたいと、すごく強く思っています。」

スクリーンショット 2021-05-30 10.38.34

それからもう一つ。

「コンサル時代、飲み会のときに冗談まじりで聞かれた ”武末さん、本当に森林破壊止めたいの?” という質問に”当たり前じゃないですか!”と心から答えることができなかったことがずっと違和感として心に残っていたんです。」

当時を振り返り、実際に行ったことがない森に、会ったことのない現地の人に共感するまでの想像力が追いつかなかった、見えないものに共感できなかったと語ってくれました。

「写真やビデオを見て、無くさないといけないことだと頭では分かっていても心から解決しなければならないと思えなかったかつての自分がいたように、環境問題や気候変動への取り組みが推進されている今、現場を知る人が増えることが、大きな問題へ解決に繫る小さな一歩になるんじゃないかと思っています。」

アグロフォレストリバニラを日本へ届ける、武末さんの挑戦はこれからも続いていきます。

見たこと、出会ったことがない、ものや人を想像できる限界があったと語る武末さんに、深く共感した筆者でした。

そして!!素敵なお知らせです!!

現在、オリジナルベイクブランド「PUFFZ」とコラボし、マダガスカルの「アグロフォレストリバニラ」を使用した究極のシューアイス「マダガスカルバニラのシューアイス」が東京・名古屋・大阪・福岡の4大都市にて販売されています!

スクリーンショット 2021-06-13 20.08.49

*期間・場所の詳細は以下の通りです
マダガスカルのアグロフォレストリバニラを味合うチャンス!!
ぜひ足を運ばれてみてください!美味しそ〜!!!!

■東京「PUFFZ」
東京都渋谷区渋谷 2-23-16 東口地下広場 地下 2F
2021 年 6 月 12 日 ( 土 )-8 月 31 日 ( 火 )

■名古屋「bistro cafe The Flower Table」
愛知県名古屋市中区栄 3-5-1 名古屋栄三越 3F
2021 年 7 月 4 日 ( 日 )-7 月 24 日 ( 土 )

■大阪「ALLDAY COFFEE」
大阪府大阪市北区大深町 4-1 グランフロント大阪 うめきた広場 B1F UMEKITA CELLAR
2021 年 7 月 25 日 ( 日 )-8 月 14 日 ( 土 )

■福岡「STEREO COFFEE」
福岡県福岡市中央区渡辺通 3-8-3
2021 年 8 月 15 日 ( 日 )-8 月 31 日 ( 火 )

Co•En Corporationの取り組みについては、以下リンクからもぜひチェックしてみてください!

Co•En Corporation:
Facebook: https://www.facebook.com/coen.mg/
Instagram: https://www.instagram.com/coen.mg/

それでは次回もお楽しみに!

SHARE -

facebook twitter